ー 「変なことを言って浮いたかも」と、発言するのが怖くなった女性起業家からのご相談 ー
「ミーティングや講座で、自分の意見を言うのが怖くなることがあります。
何か思いついても、
『これってズレてるかな?』
『みんなはもっと深く考えているかもしれない』
『こんなことを言ったら、レベルが低いと思われそう』
と考えて、一度飲み込んでしまいます。
特に、一度発言して周りの反応が薄かったり、
自分が想像していた反応と違ったりすると、
『やっぱり言わなければよかった』
と、ずっと引きずってしまいます。
起業しているなら、
自分の考えを発信した方がいいこともわかっています。
人と同じことだけを言っていても、
自分を選んでもらう理由にならないこともわかります。
だけれども、実際に人と違うことを言うとなると、
『浮きたくない』
『間違えたくない』
『変な人だと思われたくない』
という気持ちが出てきます。
自分らしく発信したいのに、
周りに合わせようとしている自分もいます。
人と違うことを怖がらず、自分の意見として発信できるようになるには、どうしたらいいのでしょうか?」

ー YELL’s大学からの回答 ー
人と違うことを言った時、
周りの反応が想像と違うと、
「私が間違っていた」
と感じることがあります。
だけれども、
「周りと違う」ことと、
「価値がない」ことは同じではありません。
むしろ起業では、
「私はこう見えた」
「私はここに疑問を持った」
「私はこう考える」
という違いが、
その人を選ぶ理由になることがあります。
だから必要なのは、
何を言っても正しいと思い込むことではありません。
人と違った時に、すぐ自分を否定せず、
「この違いには、どんな価値がある?」と研究すること。
違いを消すのではなく、
違いの使い方を考えていきます。
「浮いてしまった」は、事実ではなく“自分につけた意味”かもしれません。
みんなと違うことを言った。
思ったような反応が返ってこなかった。
ここまでは、起きた出来事です。
そこから、
「変なことを言った」
「私の視点が低い」
「もう言わない方がいい」
と意味づけることで、自分の意見を出せなくなることがあります。
一度、「人と違った=マイナス」という前提そのものを研究してみます。
この記事では、なかのかほさんが「人と違うことを言って浮いてしまったかもしれない」と発言することに自信をなくした経験から、その“違い”を起業家としての強みにもつなげられると捉え直していった実際の変化を紹介します。
「人と違っても気にしない」で終わらせるのではなく、周りとの違いを自己否定で消さず、発信・仕事・組織の中で価値へ変えるにはどうすればいいのかを、かほさんの記録から紐解いていきます。
動画で見る|「浮いているかも」が、起業家としての強みに変わるまで
こんなお悩みはありませんか?
- ミーティングで思ったことがあっても発言できない
- 周りと違う意見だと「私が間違っているのかな」と思う
- 一度発言して滑ったと感じると、次から言えなくなる
- 同業者と違うことを発信するのが怖い
- 目立つことに抵抗がある
- 「変な人」と思われないように無難な発信を選んでしまう
- 自分らしさを出したいのに、正解を探してしまう
- チームの中で、人と違う意見を言うメンバーをどう育てればいいかわからない
この記事でわかること
- 人と違うことを言った後に、自信をなくしてしまう理由
- 「浮いた」と「価値がない」を切り離す考え方
- なかのかほさんが、人と違う発言をマイナスに捉えていた時に起きたこと
- YELL’s大学で、同じ出来事の意味がどう変わったのか
- 人と違う視点を、起業家としての強みに育てる方法
- 代表が「人と違うメンバー」を消さずに育てるための問い
なかのかほとは?
なかのかほ ⌇ 子どもの「好き」を得意に育てる
段取りを変えるだけで、家事を短時間にする専門家
タイムクリエイトラボ トレーナー
\子どもの興味を逃さない/
💧大切な幼児期、家事に追われて時間だけが過ぎる
👇🏻
◽️「やってみたい」をサポートできる
◽️「なに?」「なんで?」に「今」向き合う
◽️1日1時間家事の段取り
教育心理学 元・塾講師 2児の母
Instagramはこちら👇🏻
なかのかほさんのInstagramを見る
受講生1000名以上|無料小冊子👇🏻
なかのかほさんの無料小冊子を読む
結論|人と違うことは「直すべきズレ」とは限らない
人と違う意見を言った時、
「みんなと違った」
という出来事から、
「私はズレている」
と、自分自身の評価へ飛んでしまうことがあります。
けれども起業では、全員と同じ見方しかできないことが、必ずしも価値になるとは限りません。
同じ出来事を見ても、違う疑問を持つ。
他の人が気づかなかったことに気づく。
一般的な正解とは違う方法を試す。
その違いが、発信の切り口や商品、サービス、お客様への新しい提案につながる可能性があります。
「人と違った。だから黙ろう」ではなく、
「人と違った。この違いは何に使える?」
ここへ問いを変えることが、違いを強みに育てる入口です。


なぜ「人と違う=浮いた」と感じると、発言できなくなるのか?
一度、勇気を出して発言した。
ところが、思っていた反応が返ってこなかった。
そんな経験があると、次からは発言する前に、
- これを言って大丈夫かな?
- みんなとズレていないかな?
- もっと正しい答えがあるのでは?
- レベルが低いと思われないかな?
と確認するようになります。
その結果、発言する目的が、
「自分の視点を共有する」
から、
「周りから正解だと思われることを言う」
へ変わってしまうことがあります。
これでは、自分にしか見えていない視点があったとしても、出てきません。
なかのかほさんの事例|場を和ませようとした発言から「もう言えない」へ
なかのかほさんにも、「人と違うことを言うこと」への見方が変わった経験がありました。
YELL’s大学でアウトプットしたのは、場を和ませようとして言ったことが思うような反応につながらず、ショックを受けた経験でした。
かほさんの中では、その経験が、
「みんなと違うことを言ってしまった」
というだけではなく、
「自分は視座が低いから、変なことを言って浮いているのかもしれない」
という自分自身への評価につながっていました。
つまり、問題は一つの発言だけではありません。
その出来事をきっかけに、次の意見まで出せなくなってしまうことでした。
インタビュー|「浮いているかも」が「強みにできるかも」へ変わった瞬間
Q. 人と違うことを言うのが怖くなった経験はありましたか?
なかのかほさん:
「私なんか場を和ませようとして言ったら滑ってショック受けてなんか言えなくなりました。みたいなことを一回アウトプットでしたんですよね。」
Q. その時、自分のことをどんなふうに見ていたのでしょうか?
なかのかほさん:
「なんか私みんなと視座が低いから変なこと言って浮いちゃってるかも」
Q. YELL’s大学で、その出来事の捉え方はどう変わりましたか?
なかのかほさん:
「人と違うことを言って目立つって、企業家としてはプラスだよねっていうことを言ってもらった時に、あ、プラスなんだって思って。その時純粋に。」
Q. 「人と違う」の意味は、その後どう変わりましたか?
なかのかほさん:
「浮くんじゃなくて、注目を浴びられる。それって、起業家としての強みにもつなげていける。」
Q. そこから、自分の参加の仕方にも変化はありましたか?
なかのかほさん:
「なんか今の私の受け方でいいんだなって。この分からなくてもできてなくても、なんかこうやってアウトプットして毎回出て実践を一生懸命していくっていう。これでも大丈夫なんだっていうところにそういう意味では自信が持てたのかもしれないですね。」
この事例で重要なのは「自信を持って」と励ましたことではない
ここで注目したいのは、かほさんが「もっと自信を持とう」と気合いを入れたから変わったわけではないことです。
起きたのは、同じ出来事につけていた意味の変化です。
それまでは、
人と違う
↓
浮いている
↓
自分の視点が低い
↓
言わない方がいい
というつながりがありました。
そこへ、YELL’s大学で別の視点が入ります。
人と違う
↓
目立つ
↓
人とは違う視点がある
↓
起業家として強みにできる可能性がある
起きた出来事は変わっていません。
変わったのは、その出来事をどう見るかです。
YELL’sの介在価値|「浮かないように直す」のではなく、違いの使い道を増やす
この変化を、かほさん自身の「考え方がポジティブになった」という話だけで終わらせると、YELL’sの介在価値は見えにくくなります。
ポイントは、本人がマイナスだと思っていた出来事に対して、別の価値基準が返ってきたことです。
本人には、
「変なことを言ってしまった」
と見えていた。
そこに、
「人と違うことで目立つことは、起業家としてプラスにもできるのでは?」
という違う見方が入る。
すると、本人が「直さなければ」と思っていた部分を、「どう使えば強みになる?」と研究できるようになります。
これは、できない人を普通にできる人へ変えるだけの育成ではありません。
すでに実践している人の中にある、人とは違う視点・考え方・行動の芽を見つけ、さらに価値を生む力へ育てていく。
そこまで見ていくことが、人材の次の成長につながります。
代表者から見ると|「ちょっと変わったことを言う人」を消していませんか?
チームの中にも、会議で少し違うことを言う人がいるかもしれません。
他のメンバーが気にしていないことに疑問を持つ。
今までとは違う方法を提案する。
代表が想定していなかった方向から意見を出す。
その時、すぐに
「それは違う」
「今はその話じゃない」
と答えだけを返し続けると、本人が「正解がわかるまで黙っておこう」と学習する可能性があります。
もちろん、すべての意見を採用する必要はありません。
大切なのは、採用するかどうかと、その人の視点を育てることを分けることです。
たとえば、こんなふうに問い返せます。
- 「そう思ったのは、何を見たから?」
- 「みんなと違うのは、どの部分?」
- 「その視点を使うと、何が変わりそう?」
- 「お客様にとって、どんな価値になる?」
- 「小さく試すなら、何ができる?」
違う意見をすぐ正解・不正解で終わらせず、その違いがどこから生まれ、何に使えるのかまで研究します。
「人と違う」を強みに変える4ステップ
STEP1|起きたことと、自分につけた評価を分ける
まず、事実だけを書きます。
「会議で他の人とは違う意見を言った」
ここへ、
「変だった」
「レベルが低かった」
「浮いた」
という評価を混ぜないようにします。
STEP2|なぜ自分にはそう見えたのかを研究する
次に、
「私は、何を見たからそう考えた?」
と考えます。
経験が違うのか。
大切にしているものが違うのか。
お客様を見る角度が違うのか。
ここに、その人独自の視点が隠れていることがあります。
STEP3|その違いは誰の役に立つかを考える
違うこと自体が、そのまま価値になるわけではありません。
だから、
「この視点は、誰のどんな困りごとに役立つ?」
まで考えます。
ここまで来ると、「人と違う」が単なる個性ではなく、仕事の価値へ変わり始めます。
STEP4|小さくアウトプットして確かめる
最後は、頭の中だけで強みだと決めません。
発信してみる。
提案してみる。
誰かに話してみる。
実際に使い、どんな反応や変化が起きるかを確かめます。
違い → アウトプット → 反応 → 記録 → 改善
この循環によって、「私は変わっている」という自己評価から、「この視点はここで役立つ」という再現可能な強みへ育てていきます。
自分では「変なところ」だと思っているものが、強みかもしれない
自分の強みは、自分にとって自然すぎて気づきにくいことがあります。
反対に、人と違うことで何度も気になってきた部分に、その人らしい力が隠れている場合もあります。
「私はなぜ、ここが気になるんだろう?」
「なぜ私は、みんなと違う見方をしたんだろう?」
「この視点を仕事で使うとしたら?」
そんなふうに、自分自身の特徴を研究してみてください。


人と違うことを言うのが怖い女性起業家のFAQ
- Q1. 人と違う意見を言うのが怖いのは、自信がないからですか?
必ずしも「自信がない」という一言だけでは説明できません。過去に意見を言った時、思ったような反応が返ってこなかった経験があると、「違うことを言う=恥ずかしい」「間違える=評価が下がる」と結びついていることがあります。その場合、必要なのは無理に「私は正しい」と思い込むことではありません。まず、「人と違う意見を言った」という事実と、「だから私はズレている」という自己評価を分けます。そのうえで、「なぜ私はそう見えたのか」「他の人と違う前提や経験は何か」「この視点は誰かの役に立つか」と研究します。自信がついてから話すのではなく、違いを出し、確かめ、改善する経験を重ねることで、自分の意見を扱えるようになっていきます。
- Q2. 本当にズレた意見だった場合はどうすればいいですか?
人と違うことが、すべて強みになるわけではありません。大切なのは「人と違う私は正しい」と決めることではなく、違いを検証できることです。たとえば会議で意見がズレていたと感じたら、「私は何を前提に考えていた?」「相手は何を前提にしていた?」「見落としていた情報は何だった?」と振り返ります。そこで不足していた知識が見つかれば、次に学ぶものがわかります。一方、自分にしか見えていなかった顧客の変化や、新しい可能性があったとわかれば、その視点はさらに磨けます。間違えない人になることではなく、発言した結果から学べる人になることが重要です。違いを出す→確かめる→修正するという循環があれば、発言は正解発表ではなく研究になります。
- Q3. SNSで人と違うことを発信すると批判されそうで怖いです。
人と違う発信をすることと、強い言葉で他者を否定することは別です。「一般的にはこう言われていますが、私はこの経験からこう考えています」「私のお客様の場合は、こういう変化がありました」のように、自分が何を根拠にその考えを持っているのかを具体的にします。経験・観察・成果事例など、考えの背景まで伝えることで、単なる逆張りではなく「この人にはこういう視点がある」と伝わりやすくなります。また、すべての人から同意されることを目標にすると、自分の考えは出しにくくなります。「誰に届けたいのか」「その人にどんな新しい選択肢を渡したいのか」を先に決めることで、人と違う発信にも目的が生まれます。
- Q4. 「人と違う」と「自分らしい」は同じですか?
必ずしも同じではありません。人と違うことだけを目的にすると、「誰も言っていないことを言わなければ」と、かえって自分らしさから離れることがあります。大切なのは、違いを作ることではなく、自分が実際に何を見て、何を感じ、何を考えたのかを消さないことです。その結果として他の人と違っていたなら、その理由を研究します。自分の経験、得意なこと、大切にしている価値、観察している対象が違えば、自然と見え方も変わります。その違いが繰り返し現れ、さらに誰かの役に立つことが確認できれば、自分らしい強みとして育てられます。「違わなければ」ではなく、「私は本当はどう見えている?」から始めてみてください。
- Q5. チームで人と違うことを言うメンバーを、どう育てればいいですか?
意見を採用するかどうかと、その人の思考を育てることを分けるのがポイントです。すぐに「それは違う」と答えを渡す前に、「なぜそう思った?」「何を見てそう考えた?」「その視点を使うと誰にどんな価値がある?」と聞いてみます。すると、単なる思いつきなのか、その人にしか見えていない情報があるのかを確認できます。採用できない提案だったとしても、「この部分の観察は面白い」「ここは情報を増やせばもっと良くなる」と返せば、本人は考えること自体をやめずに済みます。組織に必要なのは、代表と同じ答えを早く言える人だけではありません。自分で観察し、問いを持ち、提案し、検証できる人材を育てることも、自走するチームづくりにつながります。
- Q6. 目立つことが苦手でも、起業家として発信できますか?
目立つことそのものを好きになる必要はありません。発信の目的を「私を見てほしい」だけにすると、目立つことが苦手な人には負担になることがあります。そこで、「過去の私と同じところで困っている人に、この経験を渡す」「お客様が選択できる材料を増やす」と目的を置き換えてみます。すると、自分が前に出ることではなく、必要な情報を届けるための発信として考えやすくなります。また、人と違う視点がある場合も、派手な表現をする必要はありません。自分の経験や観察、実際に試したことを具体的に言葉にするだけでも、その人ならではの発信になります。目立ち方を真似するのではなく、自分の強みが伝わる届け方を研究していくことが大切です。
- Q7. 自分の「人と違うところ」が強みなのか、どう判断すればいいですか?
自分だけで「これは強み」と決めるより、実践と反応から確かめていきます。まず、自分が何度も自然にやっていること、人から「そこまで考えるんだね」「その見方はなかった」と言われること、周りとは違うところに気づく場面などを記録します。次に、その特徴を実際の仕事で使います。発信の切り口にする、提案に使う、お客様へのサポートに使うなど、小さく試してみます。その結果、「わかりやすかった」「それで悩みが解決した」「その視点が欲しかった」といった反応や具体的な変化が繰り返し起きるなら、強みとしての再現性が見え始めます。違うだけで終わらず、「誰の何を変えられたか」まで記録することで、仕事につながる強みとして説明しやすくなります。
動画でもう一度見る|「違うから黙る」から「違いを使う」へ
この記事の監修|吉野加容子


吉野加容子
YELL’s大学 学長。学術博士。脳科学・学習行動の専門家。
YELL’s大学では、知識や診断結果を知って終わるのではなく、自分で問いを持ち、考え、決め、動き、その経験を記録しながら次の考動へつなげることを大切にしています。
記録についても、成功した成果だけを残すのではなく、途中で何を考え、どこで止まり、何を試し、何があったから次へ進めたのかを研究材料として残します。
完成した人の答えを見せるだけではなく、挑戦のプロセスから「次の人が再現できる問いや考動」を発見していくことも大切にしています。
また、記録することと公開することは同じではありません。まず本人が自分自身の経験を詳しく振り返り、その後、第三者の情報や公開する必要のない内容を除き、誰かの未来に役立つ部分へ編集していきます。
まとめ|「人と違った」は、自分を消す理由ではなく研究の始まり
人と違うことを言った時、怖くなることがあります。
反応が思っていたものと違えば、なおさらです。
けれども、そこで、
「人と違った=私はダメ」
まで決める必要はありません。
なかのかほさんも、人と違う発言をした経験から、自分が浮いているのではないかと捉え、言うことへの怖さを感じていました。
そこへ別の価値基準が入ったことで、同じ「人と違う」が、起業家として強みにもつなげられるものへ変わっていきました。
人と違った時こそ、
「私がおかしい?」ではなく、
「私には何が見えている?」
と問い直してみる。
そして、その違いが誰の役に立つのかを実践で確かめる。
その積み重ねが、自分らしい発信や仕事の強みにつながっていきます。
あなたの「人と違う」は、どんなHERO性から生まれている?
人と違うことに気づく力。
誰も考えていない未来を想像する力。
人の気持ちを細かく感じ取る力。
複雑なことを深く分析する力。
あなたが「周りと違う」と感じているところにも、まだ自分では価値として受け取れていない強みがあるかもしれません。
違いを消す前に、「これは私のどんな力から生まれている?」と研究してみてください。
































