ー 「やりたい気持ちはあるのに、結局また動けませんでした」という女性起業家からのご相談 ー
「やりたいことは、ちゃんとあるんです。
発信したい。
新しい商品も作りたい。
もっとお客様に届けたい。
やった方がいいことも、頭ではわかっています。
それなのに、いざやろうとすると、
別の仕事を始めてしまったり、
考えているうちに時間がなくなったりして、
結局、今日もできなかった。
という日があります。
最初は、時間の問題だと思っていました。
だからスケジュールを作ったり、
タスクを細かくしたり、
朝活をしてみたりしました。
一時的にはできるんです。
だけれども、また止まります。
そうすると、だんだん、
『私は意志が弱いんだ』
『本気じゃないからできないんだ』
『成功する人は、もっと行動しているのに』
と思うようになりました。
最近は、何かができなかった時、
方法を考えるより先に、
『また私だ』
と思ってしまいます。
やりたい気持ちは本当にあります。
それなのに動けない私は、
やっぱり根性が足りないのでしょうか?」

ー YELL’s大学からの回答 ー
やりたいのに動けない時、
最初に見直したいのは、
「私の何がダメなんだろう?」
ではありません。
先に研究したいのは、
「今の私は、どんなやり方なら動ける?」
です。
行動できなかった。
続かなかった。
また止まった。
これは、自分を評価する材料ではなく、
次の方法を考えるための研究材料にもできます。
「私はダメ」まで話を広げると、
変えられるものが見えなくなります。
だけれども、
「今のやり方では動けなかった」
と捉えれば、
次に変えられるものが見えてきます。
自分を叩き直す前に、
自分が動ける条件を研究してみます。
「できなかった」を、自分の人格の問題にしない。
今日、発信できなかった。
決めたことを続けられなかった。
やろうと思ったのに止まった。
ここまでは、起きたことです。
そこから、
「私は意志が弱い」
「根性がない」
「本気じゃない」
まで決めなくていい。
「何があったら動けた?」
「どこで止まった?」
「次は何を変える?」
自分への評価ではなく、次の一手へ問いを移します。
この記事では、起業してから「動きたいのに動き出せない」「続けられない」と悩み、その原因を自分の根性や視座の低さに求めていた、なかのかほさんの実例を紹介します。
YELL’s大学で学び、実践を重ねる中で、なぜ「自分を叩き直す」から「やり方を見る」へ視点が変わったのか。そして、行動できない自分を責め続けるのではなく、次の考動へつなげるには何を研究すればいいのかを紐解きます。
動画で見る|「私がダメ」から抜け出し、もう一度動けるようになるまで
こんなお悩みはありませんか?
- やりたいことはあるのに、なぜか着手できない
- 計画を立てても数日で止まってしまう
- 発信しようと思っているのに投稿できない
- 学んでいるのに、実践まで進めない
- 周りの行動量を見て「私は根性がない」と思う
- できなかった日は、自分を責めて終わる
- 新しい方法を試しても続かず、また落ち込む
- 「もっと頑張らなきゃ」が口癖になっている
この記事でわかること
- 「やりたいのに動けない」を根性不足だけで考えない方がいい理由
- 行動できない時に、自分を責めるループが起こる仕組み
- なかのかほさんが「自分を叩き直す」状態から変わった過程
- YELL’s大学で「自分」ではなく「やり方」に目を向けられるようになった変化
- 止まった経験を、次の行動の研究材料にする方法
- チームメンバーが動けない時、代表が見るべきポイント
なかのかほとは?
なかのかほ ⌇ 子どもの「好き」を得意に育てる
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結論|「行動できない自分」ではなく「行動できなかった条件」を見る
行動できなかった時、多くの人が最初に変えようとするのは自分です。
もっと意志を強くする。
もっと頑張る。
もっと本気になる。
けれども、「私そのもの」を問題にすると、改善する対象が大きすぎます。
一方で、
「今回、どこで止まった?」
まで小さくすると、変えられるものが見えてきます。
- 最初の一手が大きすぎた
- ゴールが遠すぎて、今日やることがわからなかった
- 正解を考えすぎて着手できなかった
- 一人で完成させようとしていた
- 失敗した時のことを考えて止まった
- 行動する意味を見失っていた
このように分解できれば、次に試す方法を考えられます。
「なぜ私はできないの?」から、
「どうしたら私はできる?」へ。
問いを変えることが、もう一度動き出す入口になります。
なぜ「できない=根性不足」にすると、さらに動けなくなるのか?
「今日は発信できなかった」なら、本来は一つの出来事です。
ところが、そこから、
発信できなかった
↓
私は継続できない
↓
私は意志が弱い
↓
起業家に向いていない
と、自分そのものの評価へ話が広がることがあります。
すると次に必要なのは、「投稿方法を変える」のような小さな改善ではなく、
「自分を変えなければならない」
という、とても大きな課題になってしまいます。
行動を改善したかったはずなのに、いつの間にか自己否定に時間を使う。
この状態から抜けるために必要なのが、「私」から「方法・条件」へ研究対象を移すことです。
なかのかほさんも「自分の根性を叩き直さなければ」と考えていた
なかのかほさんも、起業してから長く抱えていた悩みの一つが、動きたいのに動き出せないこと、続けられないことでした。
その原因を、以前は自分自身に求めていました。
視座が低いから。
夢が小さいから。
根性が足りないから。
言い訳をしているから。
だから、自分をもっと厳しく変えなければいけない。
そんな方向へ原因を探していたのです。
ところがYELL’s大学で学び、実践を続ける中で、見る場所が変わっていきました。
インタビュー|「私がダメ」から「今のやり方がダメだっただけ」へ
Q. 起業してから、どんなことで悩んでいましたか?
なかのかほさん:
「やっぱりこう動きたいのに動き出せないとか続けられないとか、まさにずっとこの起業してから悩んでいたことに対して。」
Q. 以前は、その原因を何だと思っていたのでしょうか?
なかのかほさん:
「私は今まで視座が低いからとか。夢が小さいからとか、なんかそういう自分の根性が足りないとか言い訳ばっかしてるとか、なんか自分の根性的なところに罰をつけてここを叩き直さねばみたいな感じでいたんですけど」
Q. そこから、何を見るようになりましたか?
なかのかほさん:
「私がダメなんじゃなくて、今のやり方がダメだっただけっていう。このハウの方に目を向けられるようになったからやればやるだけできるようになるはずっていう。気持ちがありますね。」
Q. 学びや実践を続けられる原動力は何ですか?
なかのかほさん:
「やっぱやり続ければやり続けるほど、自分の悩みが解決していく。気が感覚があるなって思っていて」
Q. まだわからない、できていない時の自分についてはどう感じるようになりましたか?
なかのかほさん:
「なんか今の私の受け方でいいんだなって。この分からなくてもできてなくても、なんかこうやってアウトプットして毎回出て実践を一生懸命していくっていう。これでも大丈夫なんだっていうところにそういう意味では自信が持てたのかもしれないですね。」
インタビューから見える変化|問題の場所が「自分」から「HOW」へ移った
かほさんの変化で重要なのは、「行動できる強い人になった」と単純化しないことです。
変わったのは、うまくいかなかった時に原因を探す場所です。
以前は、行動できないと、自分の根性や視座を問題にしていました。
そこから、方法へ目を向けるようになった。
すると、
「またできなかった」
で終わらず、
「じゃあ、どうしたらできる?」
という次の研究へ進めます。
YELL’sの介在価値|「頑張れ」ではなく、本人が変えられる場所を見つける
ここでの介在価値は、動けない人に「もっと行動しよう」と伝えたことではありません。
本人が、
「できない原因=自分の根性」
だと思っていた状態から、
「変えられる方法がある」
と捉えられるようになる。
さらに、わからない・できていない途中でも、アウトプットし、実践し続ける。
この経験が積み重なることで、失敗や停滞が、自己否定の材料ではなく研究材料へ変わっていきます。
「できる人だから動く」のではなく、「動きながら、自分ができる条件を発見していく」。
この学び方を身につけることが、次の実践につながります。
代表者へ|「なんでやらないの?」の前に、どこで止まったかを見ていますか?
この話は、女性起業家本人だけではなく、チーム育成にも置き換えられます。
頼んだ仕事が進んでいない。
何度伝えても実践されない。
研修したのに行動が変わらない。
そんな時、
「主体性がない」
「やる気がない」
「何度言えばわかるの?」
と本人の性質だけを問題にすると、代表が何を変えればいいのかも見えなくなります。
そこで、
- どの段階までは一人で進めた?
- どこから止まった?
- 何がわからなくなった?
- 判断材料は足りていた?
- ゴールは本人にも見えていた?
- 次に一人で進むためには、何が必要?
と、止まった場所を一緒に研究します。
代表が答えを渡し続けるのではなく、本人自身が「私はここで止まりやすい」「こうすると進める」と発見できる状態をつくることが、自走する人材を育てる一歩になります。
「またできなかった」と思った時に使いたい4つの問い
① 本当は何をやろうとしていた?
まず、「できなかった自分」ではなく、進めたかったことを確認します。
② 具体的に、どこで止まった?
始める前なのか、考えている途中なのか、発信ボタンを押す直前なのか。止まった場所を具体的にします。
③ その時、何があったら一歩進めた?
時間、情報、相談相手、締切、小さなゴールなど、必要だった条件を考えます。
④ 次は何を一つ変えて試す?
反省だけで終わらず、次の実験を一つ決めます。
自分の「動ける条件」を知ることも、強みを使う一歩
人によって、動きやすい条件は違います。
まず未来を自由に描くことで動ける人。
情報を集めて納得すると動ける人。
誰かと話すことで考えが整理される人。
誰かの役に立つゴールが見えると動ける人。
だから、「みんなと同じ方法で継続できない」だけで、自分を行動できない人と決める必要はありません。
自分は、どんな時に自然と動けているのか。
できなかった日だけではなく、できた日の記録からも、自分の動ける条件を研究してみてください。


自分がどんな強みを持ち、どんな時にアクセルがかかりやすく、どこで止まりやすいのか。
「もっと頑張る」の前に、自分自身の使い方を研究してみませんか?
「やりたいのに動けない」女性起業家のFAQ
- Q1. やる気はあるのに行動できないのは、意志が弱いからですか?
行動できなかったという事実だけから、意志の強さまで決める必要はありません。まず確認したいのは、どこで止まったのかです。何から始めればいいかわからなかったのか、完璧にしようとしていたのか、ゴールが遠すぎたのか、失敗した時のことを考えていたのか。同じ「行動できない」でも、止まる理由が違えば必要な方法も変わります。「私は意志が弱い」と考えると、自分そのものを変える話になります。一方、「この条件では動けなかった」と考えれば、次に変えられるものを探せます。自分を評価する前に、行動が止まった場面を具体的に記録し、次に一つだけ条件を変えて試してみることから始めてみてください。
- Q2. 計画を立てても続かない場合はどうすればいいですか?
計画を守れなかった時に、すぐ新しい計画を作る前に「どの時点から計画通りに進まなくなったか」を振り返ります。毎日投稿する計画なら、投稿内容を決めるところで止まったのか、文章を書くところなのか、公開直前なのか。それによって改善策は異なります。また、できなかった日だけでなく、自然とできた日も記録します。時間帯、場所、締切、誰かとの約束、目的の明確さなど、行動できた時に共通していた条件が見つかることがあります。継続とは、毎回自分を奮い立たせることだけではありません。自分が動きやすい条件を発見し、その条件を再現できるようにすることも、継続の仕組みづくりです。
- Q3. 自分を責めないと、甘えてもっと行動しなくなりませんか?
自分を責めないことと、行動できなかったことをそのまま放置することは別です。「私は悪くないから何もしない」ではなく、「自分への評価をやめて、改善できる部分を見る」という考え方です。たとえば期限までに仕事が終わらなかった場合も、事実はそのまま受け止めます。そのうえで、見積もり時間が短かったのか、途中で判断に迷ったのか、優先順位が曖昧だったのかを確認します。そして次の期限設定や仕事の進め方を変えます。自分を責め続けるよりも、原因を具体化し、次の方法を試し、結果を記録する方が改善につながります。必要なのは自分への罰ではなく、次の実践につながる振り返りです。
- Q4. 学んでいるのに実践できない時は、学びが足りないのでしょうか?
知識を増やすことが必要な場合もありますが、学びが足りないとは限りません。すでに知っていることを実践へ移すところで止まっているなら、次に必要なのは新しい情報ではなく「小さく使う機会」かもしれません。講義を受けたら、その日のうちに一つだけ試す。全部理解してから始めるのではなく、今わかっている範囲でアウトプットする。実践したら、何ができて何がわからなかったかを記録する。この循環をつくることで、学びと行動がつながります。なかのかほさんの記録でも、わからないことやできていないことがある途中でも、アウトプットし、参加し、実践する経験が積み重なっていました。完成してから動くのではなく、動きながら理解を深める方法もあります。
- Q5. チームメンバーが何度言っても動かない場合、どう関わればいいですか?
まず「やる気がない」と結論づける前に、どこまで一人で進められて、どこから止まったのかを確認します。目的を理解していない、判断基準がない、何をもって完成なのかわからない、失敗することを恐れているなど、止まる場所には違いがあります。代表が毎回答えを教えるだけでは、同じ場面でまた確認が必要になる可能性があります。そこで「何がわからなくて止まった?」「次に同じ場面が来たら、何を見れば判断できる?」と本人にも言語化してもらいます。仕事を終わらせることだけでなく、自分の止まり方と進み方を本人が理解できるようにすることが、自走する人材を育てる一歩になります。
- Q6. 「もっと頑張らなきゃ」と思った時は、何を考えればいいですか?
まず「何を、もっと頑張ろうとしている?」と具体化してみてください。発信を増やしたいのか、売上につながる行動を増やしたいのか、学んだことを実践したいのか。「頑張る」という言葉だけでは、次に何をすればいいのかが曖昧です。そのうえで「今までのやり方で、どこが止まりやすかった?」「一つだけ変えるなら?」と考えます。たとえば毎日1時間確保できなかったなら、同じ計画を根性で守ろうとするのではなく、15分でできる最小単位を作ることもできます。「もっと頑張る」を「次は何を変えて試す?」へ変換すると、気持ちだけではなく具体的な行動に落とし込みやすくなります。
- Q7. 自分に合う「動ける方法」はどうやって見つけますか?
できなかった時だけではなく、自然と行動できた時を記録することが役立ちます。「なぜ今日は始められた?」「何があったから最後までできた?」「誰と話した後だった?」「ゴールはどのくらい具体的だった?」と振り返ります。すると、自分が動きやすい条件が少しずつ見えてきます。大きな未来を描くと動ける人もいれば、細かく調べることで安心して進める人、誰かに宣言すると動ける人もいます。一度で正解を見つける必要はありません。仮説を立て、小さく試し、結果を記録し、また方法を変える。その繰り返しによって「私は行動できない人」という曖昧な自己評価ではなく、「私はこういう条件だと動きやすい」という自分の取扱説明書が具体化していきます。
動画でもう一度見る|「自分を叩き直す」から「やり方を変える」へ
この記事の監修|吉野加容子


吉野加容子
YELL’s大学 学長。学術博士。脳科学・学習行動の専門家。
YELL’s大学では、知識や診断結果を知って終わるのではなく、自分で問いを持ち、考え、決め、動き、その経験を記録しながら次の考動へつなげることを大切にしています。
記録についても、成功した成果だけを残すのではなく、途中で何を考え、どこで止まり、何を試し、何があったから次へ進めたのかを研究材料として残します。
完成した人の答えを見せるだけではなく、挑戦のプロセスから「次の人が再現できる問いや考動」を発見していくことも大切にしています。
また、記録することと公開することは同じではありません。まず本人が自分自身の経験を詳しく振り返り、その後、第三者の情報や公開する必要のない内容を除き、誰かの未来に役立つ部分へ編集していきます。
まとめ|「またできなかった」は、自分を責める合図ではなく次を研究する合図
やりたいのに動けない。
続けたいのに続かない。
そんな時、
「私は根性がない」
と決める前に、止まった場所を見てみます。
なかのかほさんも、以前は自分の根性や視座を問題にし、自分自身を変えようとしていました。
そこから、方法へ目を向けられるようになったことで、できなかった経験も次の実践へつなげられるようになっていきました。
できなかった時に、
「私の何がダメ?」ではなく、
「次は何を変える?」と聞いてみる。
自分を責めることに使っていた時間を、自分が動ける方法を発見する時間へ。
今日止まった場所も、次の自分を動かすための研究材料になります。
「もっと頑張る」の前に、自分の動き方を研究してみませんか?


「私は行動できない」と決める前に、自分がどんな強みを持ち、どんな時に動きやすく、何がブレーキになりやすいのかを知るところから始めてみてください。






























