ー 周りを見るたび「私だけ進めていない」と感じる女性起業家からのご相談 ー
「同じように起業している人を見ると、すぐ自信をなくしてしまいます。
同じ講座で学んでいた人が、
どんどん発信できるようになっていたり、
新しいサービスを出していたり、
お客様の成果を投稿していたりすると、
『すごいな』と思うのと同時に、
『それに比べて私は何をしているんだろう』
と思ってしまいます。
自分だって何もしていないわけではありません。
前よりできるようになったこともあるし、
挑戦したこともあります。
だけれども、周りを見ると全部小さく見えてしまいます。
特に、自分より後から始めた人が先に結果を出しているのを見ると、
『私には向いていないのかな』
『才能がないのかな』
『こんなに時間をかけているのに、この程度なんだ』
と落ち込みます。
比較しない方がいいと頭ではわかっています。
SNSを見ないようにしたこともあります。
それでも仕事をしている以上、周りの人が何をしているかは目に入るし、仲間の成果を喜びたい気持ちもあります。
人と比べるたびに自分を否定するのではなく、ちゃんと自分の成長に戻ってこられるようになるには、どうしたらいいのでしょうか?」

ー YELL’s大学からの回答 ー
人と比べること自体を、なくそうとしなくても大丈夫です。
大切なのは、
「あの人よりできていない」を、
「だから私はダメ」
までつなげないことです。
誰かとの差が見えた時、そこには、
「私は本当はどこへ行きたい?」
「何ができるようになりたい?」
「今の私に足りない経験は何?」
という研究材料があります。
比較した瞬間に自分を評価するのではなく、
今の自分の位置を知り、次の一手を決める材料に変える。
そうすると、他人の成果を見たあとも、自分の実践へ戻りやすくなります。
比較して苦しくなるのは、「比べたこと」より、その差を自分の価値の判定に使っているからかもしれません。
あの人はできている。
私は、まだできていない。
ここまでは、現在地の違いです。
そこから、
「だから私はダメ」
と自分自身の評価に変えた瞬間、次の実践ではなく自己否定が始まります。
必要なのは、比較しない自分になることではなく、比較しても「じゃあ、私はここから何をする?」へ戻れる自分を育てることです。
この記事では、なかのかほさんが周囲との差を見て「私は本当に先輩なんだろうか」と自信を失った経験から、今の自分の位置を受け入れ、再び自分の実践へ戻れるようになった変化を紹介します。
「人と比べない方法」ではなく、比較した時に自分を否定せず、その違いを次の一手へ変えるにはどうすればいいのかを、実際の変化の記録から紐解いていきます。
動画で見る|周りとの差に自信をなくしても、そこから次へ進めた記録
こんなお悩みはありませんか?
- SNSで同業者の成果を見ると落ち込む
- 自分より後から始めた人に抜かれると焦る
- 仲間の成果を素直に喜べない自分も嫌になる
- 自分なりに進んでいるのに、周りを見ると全部小さく感じる
- 自分よりできる人を見ると「私には向いていない」と思う
- 比較しないようにしても、気づくと比べている
- 「今の自分を受け入れる」の意味がよくわからない
- 落ち込んだあと、行動まで止まってしまう
この記事でわかること
- 周りと比べるほど自信をなくしてしまう理由
- 比較と自己否定を切り離す考え方
- なかのかほさんが「先輩なのに」と自信をなくした時に起きていたこと
- 今の自分を受け入れることと、現状に満足することの違い
- 他人との差を「次の一手」に変える方法
- すでに頑張っている人が、さらに成長するための環境づくり
なかのかほとは?
なかのかほ ⌇ 子どもの「好き」を得意に育てる
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結論|比較をやめるより「比較したあと、どこへ戻るか」を変える
周りと比べて落ち込むと、
「人と比べるのをやめよう」
と考えたくなります。
けれども、起業して仕事をしていれば、同業者、お客様、仲間、先輩など、他の人の実践や成果に触れる機会はあります。
比較そのものをゼロにしようとすると、比較した自分まで責めることになりかねません。
変えたいのは、その後です。
あの人はここまでできている。
私は、今ここにいる。
だから私はダメ。
ではなく、
私はここから、何を一つやってみる?
比較を自己評価に使うのではなく、現在地を知る研究材料に変えていきます。
なぜ、周りの成果を見ると「私はダメ」に変わってしまうのか?
比較で苦しくなる時、私たちは同じ条件を比較しているとは限りません。
たとえば、相手の「今見えている成果」と、自分の「まだできていない部分」を比べます。
相手がそこへ来るまでに、どれくらい実践したのか。
どんな失敗をしたのか。
どんな環境や支援があったのか。
そこは見えないまま、結果だけを比較します。
さらに、
「相手ができている」=「私はできていない」=「私は能力がない」
と、事実から自分自身の価値まで一気に判定してしまいます。
ここを分けるだけでも、次の考動は変わります。
なかのかほさんの事例|「私なんか」を越えたあと、もう一度自信をなくした
なかのかほさんは、HEROアカデミー第2期で「先輩として参加する」という役割を受け取り、自分の実践を積極的にアウトプットするようになりました。
つまり、一度は「私の経験なんて大したことない」というところから前へ進んでいます。
それでも、そこで自信の問題がすべてなくなったわけではありません。
周りの人たちを見ることで、再び自分との差が見え、自信をなくす時期がありました。
ここが、この事例の重要なところです。
一度変わったら、二度と止まらなくなるわけではありません。
次のステージへ進めば、また新しい比較や迷いが出てくることがあります。
必要なのは「もう悩まない人」になることではなく、悩んだ時に、そこからどう戻ってくるかを持っていることです。
インタビュー|周りとの差を見て自信をなくした時、何が変わった?
Q. 「先輩としてやっていこう」と思えたら、その後はずっと自信を持てたのでしょうか?
なかのかほさん:
「その後に、私はこれ、本当に先輩なんだろうかっていう、自信をなくすフェーズがあって。」
Q. その時は、周りをどんなふうに見ていましたか?
なかのかほさん:
「やっぱ周りの人たちを見た時に、すごいなって思って。私って全然できてないじゃんっていう。」
Q. そこから、自分の見方はどう変わっていったのでしょうか?
なかのかほさん:
「今の自分はここなんだっていうのを受け入れられた。」
Q. 自分の現在地を受け入れることで、何が変わりましたか?
なかのかほさん:
「じゃあ、ここから何ができるかなって考えられるようになった。」
この変化から見えること|「今の自分を受け入れる」は、諦めることではない
「今の自分を受け入れる」と聞くと、
今のままでいいと思うこと。
もっと上を目指すのをやめること。
できていないことを気にしないこと。
そんな意味に聞こえるかもしれません。
ここでいう「受け入れる」は違います。
今は、ここ。
だから、ここから始める。
ということです。
できていないことをなかったことにしません。
同時に、それを理由に自分自身を否定することもしません。
現在地と、自分の価値を分ける。
だからこそ、次の一手を考えられるようになります。
YELL’sの介在価値|比較を消すのではなく「次の研究」に変える
この事例を「かほさん自身が考え方を変えて乗り越えた」という話だけで終わらせると、YELL’sで何が起きていたのかが見えません。
かほさんは、HEROアカデミーの中で、実践して終わるのではなく、
- 自分の実践をアウトプットする
- 仲間の実践を見る
- 違う観点を受け取る
- 自分の強みを発見する
- 次に磨くことを見つける
- 次の一手を決める
という循環を重ねていきました。
つまり、周りとの差が見えた時に、
「私には才能がない」で終わるのではなく、「この違いから何を研究できる?」へ戻れる環境がありました。
比較対象になる仲間がいること自体が問題なのではありません。
違いを評価材料だけにするのか、成長の研究材料にするのか。
そこが変わると、同じ環境の見え方も変わります。
代表者から見ると|エース人材が周りと比べて止まった時こそ、次の覚醒ポイントかもしれない
すでに頑張っているメンバーが、突然、
「私には無理です」
「○○さんの方ができます」
「まだ私には早いです」
と言い始めることがあります。
その時、「もっと自信を持って」と励ますだけでは変わらないことがあります。
なぜなら、本人が見ているのは「自分よりできる人との差」だからです。
そこで、
- 以前の本人と比べて何が変わったか
- 今すでにできていることは何か
- 相手との差から何を学びたいのか
- その差を一つ縮めるなら何をするか
- 本人だからこそ持っている強みは何か
へ問いを変えます。
「人と比べないで」と比較を禁止するのではなく、比較の使い方を変える。
すでに動けているエース候補にとって、それが次の成長機会になることがあります。
人と比べて落ち込んだ時に使いたい5つの問い
最後に決めるのは、
「私はダメだった」ではなく、「じゃあ、私はこれをやる」
です。
自分の強みと「止まり方」を知り、比較したあと戻ってこられる自分へ
同じように周りと比べても、止まり方は人によって違います。
「もっと完璧にならなければ」と考える人。
「私には向いていない」と可能性を閉じる人。
相手の強みばかり見えて、自分の強みを受け取れなくなる人。
まず自分自身が、どんな時に進みやすく、どんな時に止まりやすいのかを研究することも、次の一手を見つけるヒントになります。


周りと比べて自信をなくす女性起業家のFAQ
- Q1. 人と比べないようにするには、どうしたらいいですか?
人と比べることを完全になくすことより、比較した後の考え方を変える方が現実的です。仕事をしていれば、同業者や仲間、お客様、先輩など、他の人の実践や成果を見る機会があります。そこで「あの人はできている」と感じること自体を禁止すると、今度は「また比較してしまった」と自分を責める材料が増えてしまいます。まず、「相手はここまでできている」「私は今ここにいる」という現在地の違いと、「だから私はダメ」という自己評価を分けます。そのうえで、「私は相手の何を見て羨ましいと思った?」「それは私も実現したいこと?」「そこへ一歩近づくなら何をする?」と問い直します。比較をやめるのではなく、比較によって見つかった憧れや差を、自分の次の実践を決める材料へ変えていくことがポイントです。
- Q2. 自分より後から始めた人が成果を出していると、焦ってしまいます。
始めた時期だけを基準にすると、「後から始めた人に抜かれた=私は遅れている」と感じやすくなります。ただし、同じ時期に始めても、それまでの経験、使える時間、得意なこと、取り組んでいるテーマ、目指している場所は同じとは限りません。まず、相手との順位ではなく、自分の現在地を確認します。「3か月前にはできなかったけれど、今できることは何か」「今まで何を試したか」「その中で何がわかるようになったか」を記録すると、自分自身の変化が見えやすくなります。そのうえで、相手の成果の中に「私も欲しい」と思うものがあるなら、落ち込む材料ではなく研究対象にします。「何をやったからそこへ進んだのだろう?」「私が取り入れられる一つは何だろう?」と問いを変えることで、焦りを次の一手へ変えやすくなります。
- Q3. 「今の自分を受け入れる」と、成長できなくなりませんか?
「今の自分を受け入れる」は、「今のままでいいから何もしない」という意味ではありません。むしろ、現在地を正確に認めるからこそ、次に何をすればいいか考えられます。たとえば、本当は発信を月1回しかできていないのに、「もっとできるはず」「こんな自分ではダメ」と責め続けても、具体的な改善策は見つかりません。「今は月1回。まず週1回にするなら何が必要?」と考えれば、時間の使い方、テーマ決め、投稿方法など、次に研究するものが見えてきます。なかのかほさんの変化でも重要なのは、周りとの差がなくなったことではなく、「今の自分はここ」と受け入れたことで、「ここから何ができる?」へ思考を移せるようになったことです。受容は成長を止めるものではなく、次の実践を始めるための現在地確認として使えます。
- Q4. 仲間の成果を素直に喜べない自分が嫌になります。
仲間の成果を見た時に、喜びと同時に焦りや悔しさが出ることはあります。その感情が出たことだけで、自分を評価する必要はありません。むしろ「なぜ私はこの成果にこんなに反応したのだろう?」と研究してみます。たとえば、仲間が新サービスを発表したことに強く反応したなら、自分も本当はサービスを形にしたいのかもしれません。発信への反応が羨ましいなら、自分ももっと自分の考えを届けたいのかもしれません。つまり、羨ましさや悔しさの中に、自分が本当は進みたい方向が隠れていることがあります。「こんなことを感じる私は嫌だ」で終わると自己否定になりますが、「私は何を欲しいと思った?」へ変えると、自分の願いを知る材料になります。そのうえで、相手の成果と自分の次の一手を分けて考えてみてください。
- Q5. 周りと比べて落ち込むメンバーに、代表は何と声をかければいいですか?
すぐに「あなたもできているよ」「比べなくていいよ」と励ますだけでは、本人が見ている差が消えないことがあります。まず「誰のどんな部分を見て、自分との差を感じた?」と具体化します。そのうえで、「その人の何を、自分もできるようになりたいと思った?」「半年前のあなたと比べたら、何ができるようになっている?」「今のあなたから一歩進むなら何をする?」と問いを変えます。重要なのは、本人の感じた差を否定しないことです。差があるなら、そこから何を学ぶかを一緒に考えます。また、本人が自分では当たり前だと思っている強みや変化を、代表や仲間から具体的に返すことも有効です。「自信を持って」という抽象的な励ましではなく、すでにできている事実と次に伸ばす部分を分けて伝えることで、比較から実践へ戻りやすくなります。
- Q6. 成果を出している人ほど、自信があるものではないのですか?
成果が増えれば、すべての場面で自信を失わなくなるとは限りません。できることが増えると、今まで見えなかったさらに上の人や、新しい課題が見えることもあります。なかのかほさんの事例でも、一度「私なんか」という感覚を越えて先輩として実践を出せるようになったあと、周りを見ることで再び自分との差を感じ、自信をなくす時期がありました。大切なのは「一度成長したのだから、もう迷ってはいけない」と考えないことです。ステージが変われば、新しい迷いが出ることがあります。その時に、自信がなくなったことを後退と決めつけず、「今、何との差が見えている?」「次に何を伸ばしたい?」と研究できれば、その迷い自体を次の成長材料にできます。自信を永久に完成させることより、揺れた時に自分の実践へ戻れる方法を持つことが重要です。
- Q7. 比較を「成長の材料」にするには、具体的に何を記録すればいいですか?
比較して落ち込んだ時ほど、感情だけで終わらせず、「何を見たか」「何を感じたか」「本当は何が欲しいのか」「次に何をするか」を記録してみてください。たとえば、「Aさんの毎日の発信を見て焦った→私は継続して発信できる自分になりたい→今は月2回→まず今週1本出す」のように書きます。さらに、自分自身の変化も一緒に残します。「以前は投稿を1本作るのに3日かかっていたが、今回は1日で作れた」など、小さな変化も事実として残します。すると、他人との横比較だけではなく、過去の自分との縦比較もできるようになります。記録の目的は「私は成長しているから大丈夫」と無理に安心することではありません。今どこにいて、何が変わり、次に何を研究するのかを見えるようにすることです。比較によって感情が動いた瞬間を、次の実践を発見する記録へ変えていきます。
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この記事の監修|吉野加容子


吉野加容子
YELL’s大学 学長。学術博士。脳科学・学習行動の専門家。
YELL’s大学では、知識や診断結果を知って終わるのではなく、自分で問いを持ち、考え、決め、動き、その経験を記録しながら次の考動へつなげることを大切にしています。
記録についても、成功した成果だけを残すのではなく、途中で何を考え、どこで止まり、何を試し、何があったから次へ進めたのかを研究材料として残します。
完成した人の答えを見せるだけではなく、挑戦のプロセスから「次の人が再現できる問いや考動」を発見していくことも大切にしています。
また、記録することと公開することは同じではありません。まず本人が自分自身の経験を詳しく振り返り、その後、第三者の情報や公開する必要のない内容を除き、誰かの未来に役立つ部分へ編集していきます。
まとめ|比較した瞬間を「私はダメ」ではなく「次は何をする?」に変える
周りと比べてしまうことそのものを、なくす必要はありません。
変えたいのは、比較したあとの問いです。
あの人はできている。
私は、今ここにいる。
その違いを見つけた時に、
「だから私はダメ」
と終わるのではなく、
「じゃあ、ここから私は何をする?」
へ戻ってくる。
なかのかほさんも、一度「私なんか」を越えたあとに、周りとの差を見て再び自信をなくしました。
そこで必要だったのは、誰よりもできる自分になることではなく、今の自分を現在地として受け入れ、そこから次を考えることでした。
比較は、自分を否定するためではなく、
「私は次にどこへ行きたい?」を発見する研究材料にもできる。
誰かの成果を見て心が動いた時こそ、
「私には無理」ではなく、
「私は、何に反応した?ここから何をする?」
と問い直してみてください。
比較した時に止まりやすい「自分のブレーキ」を研究してみる
周りと比べた時、あなたはどんな止まり方をしやすいでしょうか。
完璧になってから動こうとする。
自分には向いていないと決める。
もっと正解を探し始める。
自分の強みより、相手の強みばかりを見る。
自分の強みや進みやすい力だけではなく、止まりやすいパターンまで知っておくことで、比較した時にも自分の考動へ戻りやすくなります。
































