ー コミュニティ主宰者からのご相談 ー
「スタッフや講師が増えてきたのですが、まだ私が細かく指示しないと動かないことが多く、自走する組織をつくりたいと思っています。
自走型組織やティール組織、組織開発などいろいろな言葉を見かけますが、何から勉強すればいいのか分かりません。
本を読んで自分で学ぶ方法と、講座や研修で実践的に学ぶ方法ではどちらがいいのでしょうか?
経営者として考え方を学びたい場合、リーダーを育てたい場合、実際のチームを変えたい場合で、おすすめの本や講座があれば教えてください。
最終的には、私がいちいち指示しなくても、スタッフ自身が考え、判断し、次の人まで育てられるチームをつくりたいです。」

ー YELL’s大学 学長 吉野加容子より ー
自走する組織を学ぶ時は、最初に「自分は何を変えたいのか」を決めてから本や講座を選んでみてください。
組織の考え方を知りたいのか、仕組みを変えたいのか、リーダーを育てたいのか、一人ひとりが動く関わり方を知りたいのか。
学ぶテーマが違えば、選ぶ本や講座も変わります。
「自走する組織をつくりたい。まず何を勉強すればいい?」
そんな時、検索するとたくさんの言葉が出てきます。
- 自走する組織
- 自律型組織
- ティール組織
- 組織開発
- 心理的安全性
- リーダーシップ
- コーチング
- 1on1
- チームビルディング
どれも人や組織を考えるうえで役立つテーマです。
けれども、全部を一度に学ぼうとすると迷います。
そこで最初に考えてほしいのが、
「今のチームで、具体的に何が起きている?」
です。
理念が浸透していないのか。
判断が代表へ戻ってくるのか。
会議で意見が出ないのか。
リーダーが育たないのか。
人を育てられる人がいないのか。
問題によって、必要な学びは変わります。
先に選び方をまとめると
- 新しい組織のあり方を広く知りたい → 『ティール組織』
- 組織全体が学び続ける考え方を知りたい → 『学習する組織』
- 創業者のビジョンと仲間の役割を考えたい → 『すべては1人から始まる』
- 組織開発を経営者視点で考えたい → 『組織は変われるか』
- 体系的に自走型組織を学びたい → 自走式組織®の講座
- 現場実践と振り返りを繰り返したい → 実践型チームづくり講座
- 自分のチームの一人ひとりの育成へ落としたい → HEROコード診断やYELL’sの人材育成
この記事でわかること
- 自走する組織を学べる本
- 現在確認できる実践型講座
- 本と講座の違い
- 経営者・リーダー・小さなチーム別の選び方
- ティール組織と自走する組織の考え方
- 学んでも現場が変わらない理由
- 知識を自分のチームの人材育成へ落とす方法
先にこの記事の結論
「自走する組織」を学べる本や講座は複数あります。
ただし、
一冊読めば自走する組織になる。
一つの講座を受ければスタッフが主体的になる。
というものではありません。
おすすめなのは、
① 本で組織を見る視点を増やす
↓
② 今のチームの問題へ置き換える
↓
③ 一つだけ現場で試す
↓
④ 何が起きたか記録する
↓
⑤ チームで振り返る
↓
⑥ 必要なら講座・伴走支援を使う
という順番です。
「自走する組織の正解」を探すのではなく、「自分たちの組織がどこで止まっているのか」を発見するために学ぶ。
その使い方がおすすめです。


おすすめ本①|『ティール組織』
組織そのものの前提を見直したい経営者におすすめです。
フレデリック・ラルーによる『ティール組織』は、さまざまな組織の調査をもとに、従来とは異なる組織運営のあり方を整理した一冊です。
中心となる考え方として、
自主経営(セルフ・マネジメント)
全体性(ホールネス)
進化する存在目的
などが紹介されています。
「上司が指示を出し、部下が従う」という組織しかイメージできない時に、そもそも組織は別の形でも成り立つのではないかと視野を広げてくれる本です。
原著のエッセンスをより読みやすくまとめた『ティール組織 入門[新訳イラスト版]』もあるため、最初の一冊として入りやすいでしょう。
『ティール組織』が向いている人
- 会社やコミュニティの組織構造そのものを見直したい
- 管理し続ける組織から離れたい
- メンバーへもっと権限を渡したい
- 新しい組織モデルを広く知りたい
- 自律分散型の組織に興味がある
という人におすすめです。
おすすめ本②|『学習する組織』
「変化し続けられる組織」をつくりたい人におすすめです。
ピーター・M・センゲによる『学習する組織』は、人とチームの学習能力をテーマにした組織論の代表的な一冊です。
ポイントは、
一人の優秀なリーダーがすべての正解を持つことではなく、組織そのものが学習できる状態をどうつくるか。
という視点です。
自走するチームを目指しているのに、代表だけが考え続けている組織にとって、この視点は大きなヒントになります。
たとえば、問題が起きた時に、
「誰が悪かった?」
ではなく、
「私たちの仕組みの中で何が起きていた?」
と考える。
そんな組織を見る視点を育てたい人に向いています。
おすすめ本③|『すべては1人から始まる』
コミュニティ主宰者や創業者に特に面白い一冊です。
トム・ニクソンによる『すべては1人から始まる』では、「ソース原理」という考え方が紹介されています。
一つのアイデアを最初に形にしようと動いた人を起点に、そこへ共鳴した仲間が集まり、それぞれが役割を持ちながら活動していくという視点です。
これは、コミュニティ主宰者が抱えやすい、
「私の夢なのだから、結局私が全部動かさなければならないのでは?」
という問いを考える材料になります。
主宰者の想いを失わずに、仲間がそれぞれの役割から未来づくりへ参加するにはどうしたらいいのか。
そんなテーマに関心がある人に向いています。
おすすめ本④|『組織は変われるか』
組織開発を経営者側から考えたい人におすすめです。
加藤雅則による『組織は変われるか』は、経営トップから始まる組織開発をテーマにしています。
人材育成で困っている時、スタッフ側だけを見てしまうことがあります。
けれども、
- 意思決定の仕方
- 会議のあり方
- 経営者の関わり
- 組織の関係性
- 会社の構造
そのものが、人の動き方へ影響していることがあります。
「スタッフを変える方法」ではなく、「私たちの組織をどう変える?」
と考えたい時の一冊です。
4冊をどう使い分ける?
| 本 | こんな時におすすめ |
|---|---|
| ティール組織 | 新しい組織モデルや自主経営を知りたい |
| 学習する組織 | 組織全体が学び続ける仕組みを考えたい |
| すべては1人から始まる | 創業者の想いと仲間の役割を考えたい |
| 組織は変われるか | 経営者側から組織開発を考えたい |
迷ったら、今の悩みに一番近いものから一冊選んでください。
全部読む必要はありません。
講座①|自走式組織®経営者勉強会
自走式組織®について体系的に学びたい場合は、一般社団法人自走式組織協会が実施している経営者向けの勉強会があります。
講座では、
- 経営者自身の理念
- 企業理念とのつながり
- 組織づくりの考え方
- 自走式組織を構築するための実践
などを段階的に学ぶ設計がされています。
「自走する組織」というテーマそのものを体系立てて学びたい経営者には、選択肢の一つになります。
講座②|自走式組織®構築プログラム
企業研修として、自走式組織をつくるリーダー育成・組織開発プログラムも提供されています。
特徴は、
- 理念やビジョンを軸にする
- 戦略を参加者同士で考える
- リーダー育成を扱う
- 目標設定や現場実践まで行う
といった点です。
経営者一人で学ぶというより、会社のリーダー層を巻き込みながら組織全体を変えたい場合に検討しやすいタイプです。
講座③|Team Energizers
現場実践をしながらリーダー自身のチームづくりを学びたい人には、「Team Energizers」のような実践型プログラムもあります。
現在案内されているプログラムでは、
- リーダーシップ
- チームづくり
- 組織開発
- コーチング
- 現場実践
- 振り返り
などを扱い、一定期間をかけて実践と振り返りを繰り返す設計になっています。
「本で知識は学んだけれど、実際のチームへどう使えばいいか分からない」
というリーダーには、このような実践型講座が合いやすいでしょう。
本と講座、どちらから始めればいい?
これは、今の状態によります。
まだ「自走する組織とは何か」を知りたい段階
→ まず本から。
考え方は理解したけれど、自社への置き換えができない
→ 講座や実践コミュニティへ。
スタッフを巻き込みながら会社そのものを変えたい
→ 企業研修や組織開発支援へ。
一人ひとりの育て方や次世代リーダー育成まで落としたい
→ 個々の行動・役割・実践まで扱う人材育成支援へ。
本を読んでもチームが変わらない理由
ここはかなり重要です。
たとえば『ティール組織』を読んで、
「もっとメンバーへ権限を渡そう。」
と思ったとします。
ところが翌日、スタッフから、
「これ、どうしたらいいですか?」
と聞かれる。
忙しいので、
「こうして。」
と答える。
会議でも、沈黙が怖くて代表が答えを出す。
失敗しそうになると巻き取る。
すると、組織論は学んでも、日常の育成は変わりません。
組織は、「知っている考え方」ではなく、「毎日繰り返している関わり方」でつくられます。
だから、本を読んだら「一つの場面」に置き換える
一冊読み終わった時に、
「勉強になった。」
で終わらせない。
次の5つを考えてみてください。
① 今のチームで、一番気になっている場面は?
② 本を読んで、その場面をどう見直した?
③ 次に自分が変える関わりは?
④ スタッフへ何を一つ任せる?
⑤ 一週間後、何を振り返る?
このくらい小さくします。
たとえば、
「質問されたら、一度『あなたはどう思う?』と聞いてから答える」
だけでも構いません。
YELL’sは「組織論」より一人ひとりの考動まで細かく見る
『ティール組織』や『学習する組織』のような本は、組織そのものを見る視点を増やしてくれます。
一方で、実際に主宰者が現場で困るのは、もっと具体的な場面です。
なぜこのスタッフだけ確認が多い?
なぜこの人はリーダーを断る?
なぜ理念を話しても動かない?
なぜこの人は失敗を怖がる?
誰に次の役割を渡したらいい?
という一人ひとりの育成です。
YELL’sでは、HEROコード診断を一つの入口にしながら、本人の違いを見て、
どんな場面で力が出ている?
どこで止まっている?
本人はどんな未来を描いている?
どんな役割を渡す?
次に何を小さく挑戦する?
やってみて何が起きた?
次はどうする?
と、日常の育成へ落としていきます。
大きな組織論から、一人の次の一歩へ。
その橋渡しが必要になります。
成果事例|「一人でやるリーダー」から「仲間の力を使うリーダー」へ
YELL’sでチームづくりを実践してきた、いたがきひまりさんにも、リーダーとしての考え方が変わる転機がありました。
以前は、自分ができるようにならなければ、自分が何とかしなければという感覚が強くありました。
けれども、チームづくりを研究していく中で、
「仲間を頼っていいんだ」
「ひとりでやらなくてもいいんだ」
という捉え方へ変わっていきました。
さらに、
「得意なことは伸ばし、苦手なことはみんなで補っていけばいい!」
というチームづくりへ変化していきます。
そこから、チームの体制や日々の動き方、コミュニケーション、相談や学びの環境などを仲間と整えていきました。
この事例で重要なのは、
「自走する組織について知識を得たから変わった」のではなく、自分のリーダーとしての行動とチームの仕組みを実際に変えたこと。
です。
自走する組織を学ぶ時に忘れたくないこと
自走する組織とは、
「経営者が何もしなくていい組織」
ではありません。
また、
「全部スタッフへ任せる組織」
とも違います。
目指したいのは、
共通する未来や判断基準がある。
一人ひとりが自分の役割を理解している。
分からない時に自分の案を持てる。
必要な時は仲間の力を借りられる。
実践から学び、次の判断を変えられる。
育った人が次の人を育てられる。
そんな状態です。
あなたに合う学び方はどれ?
| 今の状態 | おすすめ |
|---|---|
| そもそも新しい組織のあり方を知りたい | 『ティール組織』 |
| 学び続けるチームをつくりたい | 『学習する組織』 |
| 創業者の想いと仲間の役割を整理したい | 『すべては1人から始まる』 |
| 経営者として組織を見直したい | 『組織は変われるか』 |
| 自走式組織を体系的に学びたい | 自走式組織®関連講座 |
| 実際のチームで試しながら学びたい | 実践型チームづくり講座 |
| スタッフ一人ひとりの育成へ落としたい | HEROコード診断・YELL’sの人材育成 |
今日から始めるなら、本を買う前にこの問いを書いてみる
① 私がいないと止まる場面はどこ?
② 今、誰に判断が集まっている?
③ スタッフ自身が決められることは何?
④ 次のリーダー候補に、どんな小さな役割を渡せる?
⑤ 3年後、誰が誰を育てられるチームにしたい?
この問いに答えてから本を読むと、
「いいことが書いてあった」で終わらず、「これを自分のチームで試してみよう」が見つかりやすくなります。
関連記事|自走する組織をつくる具体策
まとめ|「自走する組織」を学ぶなら、読むことより「試すこと」までセットにする
自走する組織について学べる本も講座も、たくさんあります。
まず視野を広げたいなら、
『ティール組織』や『学習する組織』。
主宰者と仲間の関係を考えたいなら、
『すべては1人から始まる』。
経営者側から組織開発を考えたいなら、
『組織は変われるか』。
体系的・実践的に学びたいなら、講座や研修という選択肢があります。
けれども、一番大切なのはそこからです。
「この考えを、うちのチームならどこで試す?」
を決める。
質問された時の返し方を一つ変える。
会議で代表が最後に話す。
リーダー候補へ小さな役割を渡す。
やってみた結果を記録する。
そして、みんなで振り返る。
自走する組織は、本の中にある完成形をコピーしてつくるものではありません。
自分たちのチームで考え、試し、学び直すことを繰り返す中で育てていくものです。


この記事の監修|吉野加容子


吉野加容子
YELL’s大学 学長。学術博士。脳科学・学習行動の専門家。
YELL’s大学では、学んで終わるのではなく、自分で問いを持ち、考え、決め、動き、実践を振り返りながら次の考動へつなげていくことを大切にしています。
人材育成においても、「正しい答えを教え続ける」ことだけを育成とは捉えません。
人によって、見えているもの、心が動くもの、止まりやすい場面、得意な役割は違います。
その違いを見ながら、本人が自分で気づき、考え、決断し、小さく実践できる状態をどう育てるかを、YELL’s大学の講義・実践・記録・振り返りの中で扱っています。
この記事でも、組織論やリーダーシップの知識を増やすことだけをゴールにせず、学んだことを自分のチームへ置き換え、一人ひとりへどんな問い・役割・実践を渡すのかまで考えるという視点から、自走する組織の学び方を解説しています。
監修:吉野加容子(学術博士/脳科学・学習行動の専門家/YELL’s大学学長)
吉野加容子のプロフィール・活動について詳しく見る


自走する組織を学ぶ本・講座についてのFAQ
- Q1. 自走する組織を学ぶなら、最初に読む本は何がおすすめですか?
-
最初の一冊は、何を知りたいかで選ぶのがおすすめです。これまでの「上司が指示して部下が動く組織」以外の形を広く知りたいなら、フレデリック・ラルーの『ティール組織』や、エッセンスを読みやすくまとめた『ティール組織 入門[新訳イラスト版]』があります。組織全体が問題から学び、変化し続ける考え方を深く知りたいなら、ピーター・M・センゲの『学習する組織』が候補になります。コミュニティや会社を立ち上げた主宰者として、自分の想いやビジョンと仲間の役割の関係を考えたいなら『すべては1人から始まる』も参考になります。経営者自身の関わりを含めて組織開発を考えたい場合は『組織は変われるか』という選択肢もあります。大切なのは、有名な本を順番に全部読むことではありません。「今、自分の組織で何に困っている?」を一つ決め、その問いに一番近い本から読むことです。
- Q2. 『ティール組織』を読めば、自走する組織をつくれますか?
-
『ティール組織』は、新しい組織のあり方を知り、自分たちの組織を見直す視点を増やすために役立つ本ですが、読んだだけで自動的に自走する組織になるわけではありません。たとえば自主経営という考え方に共感し、「スタッフへもっと任せよう」と決めても、翌日から質問されるたびに代表が答えを渡し、会議では代表がすべて決め、失敗しそうになると仕事を巻き取っていたら、日常の行動は変わっていません。そこで、本から一つだけ実践テーマを選びます。「次の会議では代表が最後に意見を言う」「スタッフから質問されたら、最初に本人の案を聞く」「リーダー候補へ一つの判断を任せる」などです。そして一週間ほど試し、何が起きたかを振り返ります。本は完成した組織の形をそのままコピーするためではなく、「私たちの当たり前は本当にこれでいい?」と問い直す材料として使うと、現場へつなげやすくなります。
- Q3. 本と講座なら、どちらで学ぶ方がいいですか?
-
まだ自走する組織についてほとんど知らず、まず考え方や選択肢を増やしたい段階なら、本から始める方法があります。費用や時間を抑えながら、自分のペースで複数の組織論に触れられるからです。一方、「本は何冊も読んだ」「考え方には共感している」「けれども自社へどう置き換えるか分からない」という段階では、講座や伴走型の支援が役立つ場合があります。特に、現場で実践し、その結果を他の参加者や専門家と振り返れる講座なら、知識と実際のマネジメントの間をつなぎやすくなります。また、会社全体を変えたい場合は、経営者だけが外で学んで帰るより、幹部やリーダー候補も含めて共通言語を持つ方が進めやすいことがあります。本か講座かを二択にするのではなく、本で視点を増やし、現場で試し、うまく置き換えられないところに講座や伴走支援を使うという組み合わせもおすすめです。
- Q4. 自走する組織づくりの講座は、どんな基準で選べばいいですか?
-
講義の内容だけではなく、「学んだ後に現場で何をする設計になっているか」を確認してください。自走する組織について理論を説明して終わるのか、実際の自社課題を持ち込み、役割や意思決定、会議、リーダー育成まで考えられるのかでは大きく違います。また、受講中に現場で試す期間があるか、実践後の振り返りがあるか、経営者だけでなくリーダー層の育成も扱うか、支援終了後に自社で続けられる仕組みが残るかも確認したいポイントです。現在は、自走式組織そのものを体系的に学ぶ経営者向け講座や、組織開発・コーチングなどを取り入れながら現場実践と振り返りを繰り返すチームづくり講座など、異なるタイプがあります。「有名だから」ではなく、「私が今変えたいのは理念・仕組み・リーダー・日常の育成のどこ?」を明確にし、その部分まで扱える講座を選ぶとミスマッチを減らしやすくなります。
- Q5. YELL’sで学ぶ場合、一般的な組織論の本や講座とは何が違いますか?
-
『ティール組織』や『学習する組織』などは、組織全体を見る視点を増やすうえで参考になる本です。一方、YELL’sでは、実際の人材育成の場面へさらに細かく置き換えていきます。たとえば「自律した組織をつくろう」という大きな考え方だけではなく、「なぜこのスタッフは毎回確認する?」「この人はどこで止まった?」「どんな時に力が出ている?」「次にどんな役割を渡す?」「やってみて何が起きた?」と、一人ひとりの考動を見ます。HEROコード診断を本人との対話の入口として使い、未来や役割を考え、小さく実践し、その経験を記録して振り返る。そして、一人ができるようになった後には、その経験を次の人へ渡すところまで育成へつなげます。そのため、大きな組織論を理解することより、「自分のチームのこの一人を、明日どう育てる?」まで具体化したい時に、YELL’sの人材育成の視点を組み合わせることができます。
自走する組織について、もう一冊読む前に。
一度、自分のチームを見てみてください。
今、一番代表へ戻ってきている判断は何でしょうか?
そこに、自走できていない理由のヒントがあります。
そして、その場面で、
「あなたはどう思う?」
と一つ問いを渡してみる。
本を読む。
考える。
試す。
記録する。
振り返る。
また試す。
その循環そのものが、自走する組織をつくる学びの始まりです。
































