ー 女性起業家 Mさんからのご相談 ー
「夢や目標はちゃんと書いているのに、毎日の行動につながりません。
起業塾で1年後の目標を書いたり、AIと一緒に理想の未来を言語化したり、ビジョンボードを作ったりもしました。
作っている時はすごくワクワクして、
『よし、これを叶えたい!』
と思います。
だけれども、次の日になると目の前の仕事や家事に追われて、気づけば夢のことをほとんど思い出していません。
やることリストはたくさんあるのですが、
『今日この仕事をやることが、本当に自分の夢につながっているの?』
と聞かれると、自信を持って答えられない状態です。
AIに相談すると、目標を細分化してTODOにしましょうと言われます。
それもやってみたのですが、今度はTODOを終わらせることが目的になってしまって、また夢が遠くなった感じがします。
夢って、どうしたら毎日の仕事や判断につながるのでしょうか?
夢を描いて満足して終わらず、本当に叶える人は何をしているのでしょうか?」

ー YELL’s大学 学長 吉野加容子より ー
夢を描いた後に研究してほしいのは、「その夢を思い出した時、今日の選択が変わるか?」です。
きれいな未来を描けた。
ワクワクする言葉ができた。
画像にもできた。
そこまでできても、毎日の選択が昨日と同じなら、夢と現実の間にはまだ橋がありません。
だから、夢をTODOへ細分化するだけではなく、
「この未来を叶える私なら、今日は何を選ぶ?」
と問いを置いてみてください。
そして、実際に選んだこと、やってみてわかったこと、心が動いたことを記録する。
夢は一度完成させて飾っておくものではなく、考動しながら解像度を上げていく未来の仮説として扱うことができます。
夢を書いた。だけれども、昨日と同じ一日を過ごしている。
そんな状態になっていませんか?
夢を描くことと、夢を叶えるために毎日使うことは別です。
夢が遠い未来に置かれたままだと、目の前の忙しさに負けてしまいます。
そこで必要になるのが、
夢を「いつか叶えたいもの」から「今日の選択を決める基準」へ変えること。
こんなお悩みはありませんか?
- 夢や目標を書くことはできるのに行動が続かない
- ビジョンボードを作って満足してしまう
- 1年後の目標を普段ほとんど思い出さない
- TODOは多いのに夢へ近づいている感じがしない
- 毎日の仕事に追われて重要な挑戦が後回しになる
- 目標を細分化しても作業感が強くなる
- 何を優先すればいいのかわからない
- 夢を一度決めたら変えてはいけない気がする
- 夢が大きすぎて今日何をすればいいかわからない
- 学んでいるのに現実がなかなか変わらない
この記事でわかること
- 夢を描いても行動につながらない理由
- 夢をTODOへ変えるだけでは足りない場合がある理由
- 夢を「今日の判断基準」にする考え方
- なかのかほさんの夢の使い方が変わった実例
- 夢を完成形ではなく育てるものとして扱う方法
- 記録が夢と現実をつなぐ理由
- 夢から今日の考動をつくる5ステップ
この記事のポイント
夢は、
一度きれいに完成させて
保存しておくものではありません。
夢を見る。
今日一つ選ぶ。
やってみる。
記録する。
未来を更新する。
この往復が始まると、
夢は「いつか」から
今日の判断基準へ変わっていきます。


夢を描いたのに動けないのは「意志が弱いから」とは限らない
夢を描いたのに行動できないと、
「私は本気じゃないのかな」
「また続かなかった」
「行動力がない」
と自分を評価したくなることがあります。
だけれども、その前に確認したいことがあります。
その夢を、今日の生活の中で何回使っていますか?
朝、予定を決める時。
仕事を引き受ける時。
発信テーマを決める時。
誰かに会うか決める時。
新しい挑戦をするか迷った時。
その夢を判断材料にしているでしょうか?
夢を年に数回だけ見るものにしていれば、日常の判断へ影響しにくくなります。
だから「夢を持っているか」だけではなく、
「夢を日常で使っているか」
を見てみます。
なかのかほさんの夢も、最初から判断基準だったわけではない
なかのかほさんも、以前から夢を書いていなかったわけではありません。
家族のこと。
子どものこと。
仕事のこと。
自分の未来。
さまざまな未来をマイプロデュースデザインに描いていました。
一方で、ムーンショットフレーズ探索講座の記録には、夢を描こうとした時の状態として、
「全然筆が進まない。」
「心躍らない。」
「無理やりひねり出していた。」
という言葉も残っています。
夢の文章が存在していることと、その夢が自分の考動を生み出すことは同じではありません。
「描かなきゃいけない夢」は、毎日の判断基準になりにくい
リモートLIVEのワークでは、
「経営者として、トレーナーとして、売上や人にこだわった夢を描かなきゃいけない」
という気づきも言葉になっています。
夢が、
「描きたいもの」
ではなく、
「描かなきゃいけないもの」
になっていた。
これでは、未来を考えているようで、実際には「正解に合わせる作業」になってしまうことがあります。
夢を書けた=自分の夢が見つかった、とは限りません。
売上目標。
お客様の成果。
家族との未来。
理想の働き方。
どれも大切です。
ただし、
「私は本当にこの未来へ行きたい?」
という問いに心が動かなければ、日常で思い出す理由も弱くなります。
夢が変わり始めたのは「正しい未来」より心が動く言葉を研究したから
かほさんにとって、一つの入口になったのが「おしゃれ社長」という言葉でした。
最初から、その言葉の意味を完全に理解していたわけではありません。
むしろ、
「それでいいの?」
と心がざわついた。
その反応を終わらせず、AIとの壁打ちなどを通して言葉の奥を研究していきました。
その結果、求めていたのは単に「おしゃれになること」ではなく、
憧れの人と堂々と並び、未来に向かった会話ができる自分。
という、自分自身がなりたい人間像へつながっていきました。
ここから夢は、誰かに見せるための完成品ではなく、
「私はどんな自分になりたい?」を考える材料
へ変わっていきます。
夢を叶えるために必要なのは「夢→TODO」だけではない
夢を叶える方法として、よく使われるのが目標の細分化です。
たとえば、
1年後の売上目標。
↓
月目標。
↓
週目標。
↓
今日のTODO。
これは有効な方法の一つです。
ただし、それだけでは、途中でTODOを終わらせること自体が目的になることがあります。
そこで加えたいのが、
「この夢を叶える私なら、今日は何を選ぶ?」
という問いです。
夢が「今日の判断基準」になると、同じ一日でも選択が変わる
たとえば、あなたの未来が、
「自分の研究や経験を、自分の言葉で伝えられる人になる」
だったとします。
すると、今日の判断が変わります。
今日30分空いた。
→ SNSを見る?
→ 自分の経験を一つ記録する?
発信テーマに迷った。
→ 流行している投稿を真似する?
→ 今日自分が発見したことを書く?
新しい仕事を頼まれた。
→ 何となく全部引き受ける?
→ 自分が向かいたい未来と重なるか考える?
夢が変えるのは、大きな人生の決断だけではありません。
今日の30分をどう使うか。
そんな小さな選択から変わります。
「夢は完成形を書くもの」から「今日の一歩で育てるもの」へ
リモートLIVEを見た参加者からは、こんな発見も残されています。
「夢は完成形を書くことではなく、今日の一歩で少しずつ育てていくものなんだと気づきました。」
この視点に立つと、夢の扱い方が変わります。
最初から100点の未来を書かなくていい。
一度決めた夢を、一生変えない必要もない。
今日一つ試してみる。
心が動いたら、その理由を記録する。
違ったら、夢の言葉を変える。
考動することで夢の解像度そのものを上げていく。
そんな進め方ができます。
夢を今日の考動へ変える5ステップ
夢を丸ごと行動へ変えようとすると大きすぎます。
そこで「この未来で私はどんな人になっている?」と聞きます。
堂々と話せる人。
自分の研究を発信する人。
人生を楽しんでいる人。
未来の中にいる自分の状態を一つ選びます。
「有名になる」「海外で仕事をする」のような未来を、そのまま今日のTODOにすることはできません。
だから1%まで小さくします。
自分の考えを一投稿する。
会いたい人を一人調べる。
未来について10分AIと話す。
今日終えられる大きさまで落とします。
TODOを増やすだけではなく、今日やろうとしていることを夢と照らします。
「この未来へ進むなら、今日一番大切なのはどれ?」
と問い、優先順位を決めます。
できた・できなかっただけで終わらせません。
やる前はどう感じた?
何が止めた?
何があったから動けた?
やってみて心は動いた?
経験を次の判断に使える記録へ変えます。
行動してみた結果、「思っていたほど好きじゃなかった」とわかることもあります。
それも失敗ではありません。
「私は何に心が動いた?」
「本当に欲しかったものは?」
と問い直し、未来の言葉を更新します。
夢→考動→記録→発見→夢の更新という循環をつくります。
AIには「今日やることを決めて」ではなく、夢と行動をつなぐ質問をしてもらう
AIへ夢を伝えて、TODOリストを大量に作ってもらうだけでは、また「やること」が増える可能性があります。
そこで、AIを問いをつくる壁打ち相手として使ってみます。
夢を毎日思い出すための「1分ルーティン」
夢を判断基準として使うなら、思い出す仕組みも必要です。
おすすめは、朝か仕事を始める前に、1分だけ次の3つを見ることです。
① 私はどんな未来へ向かっている?
② その未来の私は、今日何を一番大切にする?
③ 今日、一つだけ未来へ近づくなら何をする?
長い目標文を毎朝全部読み込む必要はありません。
夢を思い出し、今日の選択へ変える時間をつくることが目的です。
動画で見る|夢が「描くもの」から「進むために使うもの」へ変わるまで
かほさんの夢は、最初から完成していたわけではありません。
「優等生をやめませんか?」という問い。
「おしゃれ社長」という心がざわつく言葉。
AIとの壁打ち。
HEROコード診断。
HEROアカデミーでの実践と記録。
それらを通して、未来の解像度を上げていきました。
そもそも「自分がどんな未来へ進みたいか」が曖昧な方へ
夢を今日の判断基準にしたくても、そもそも「私が進みたい未来がわからない」という場合もあります。
そんな時は、最初から完璧な夢を決めるのではなく、まず自分がどんな時に動き、どんな時に止まるのかを研究するところから始める方法があります。
HEROコード診断は、自分を固定的な性格へ分類するためではなく、未来へ進む時のアクセルとブレーキを見つけ、自分に合った次の考動を考える入口として活用する診断です。
夢を描いたのに動けない女性起業家のFAQ
- Q1. 夢や目標をちゃんと書いているのに、なぜ行動できないのでしょうか?
-
夢を書けていることと、その夢を日常の判断に使えていることは別だからです。たとえば年始に「今年は自分の経験を発信して、もっと多くの人へ届ける」と書いていても、毎朝その未来を思い出さず、目の前に来た仕事だけを処理していれば、一日の選択は以前と変わりにくくなります。その状態を「意志が弱い」「本気ではない」とすぐに決める必要はありません。
まず確認したいのは、「その夢を一週間に何回思い出している?」「仕事を選ぶ時に使っている?」「今日の優先順位を決める時に見ている?」ということです。夢を持っていても、判断する場面で使っていなければ、目の前の緊急な仕事が優先されやすくなります。
そこで、夢をさらに立派に書き直す前に、「この未来へ進む私なら、今日何を一つ選ぶ?」と問い、具体的な選択へ変えてみます。そして一歩出した後に、何が起きたか、心がどう動いたかを記録する。夢と日常を往復させることで、未来が少しずつ現実の判断基準になっていきます。
- Q2. 夢を細分化してTODOにすれば行動できるようになりますか?
-
夢を小さな行動へ分解することは、とても役立つ方法の一つです。ただし、細分化だけで必ず動けるとは限りません。たとえば「1年後に売上を上げる」という目標から、毎日SNSを投稿する、毎週ライブをする、月に何件相談を取る、とTODOを作ったとします。やることは明確になりますが、「なぜ私はこの未来へ行きたいのか」が自分の中で弱いままだと、TODOを消化すること自体が目的になりやすくなります。
また、実際に動けば「この方法は私には合わない」「本当にやりたかったことは別にあった」と発見することもあります。その時、最初に作ったTODOを守ることだけを正解にすると、夢より計画を優先してしまいます。
だから、夢→TODOという一方向ではなく、夢→小さな考動→記録→発見→夢や計画の更新という循環にします。TODOは未来へ進むための仮説です。やってみた結果を使って次の行動を変えることで、自分に合った夢の叶え方を研究していけます。
- Q3. 一度決めた夢や目標を途中で変えてもいいのでしょうか?
-
実際に行動したことで新しい発見があったなら、夢の言葉を更新することはできます。最初に描いた未来は、その時点で持っている経験や情報から考えたものです。新しい人に出会ったり、やったことのない挑戦を経験したり、自分の感情を記録したりすれば、「本当に欲しかったものは、最初に書いた言葉とは少し違った」とわかることがあります。
なかのかほさんの場合も、「おしゃれ社長」という言葉が入口になりましたが、探索を続ける中で、単におしゃれになりたいのではなく、憧れの人と堂々と並び、未来に向かった会話ができる自分になりたいという人間像が見えてきました。最初の言葉を捨てたというより、その奥にあった意味の解像度が上がったと見ることができます。
夢を変えることと、嫌になったらすぐ諦めることは同じではありません。「なぜ変えたい?」「何を経験してそう思った?」「変わらず大切な部分は何?」を記録してから更新します。そうすると、夢がぶれるのではなく、自分自身を研究しながら未来を具体化していくことができます。
- Q4. 忙しくて夢を思い出す余裕がありません。どうすればいいですか?
-
毎日長時間、夢について考える必要はありません。まずは「夢を思い出す場所」を生活の中に一つだけ決めてみてください。たとえば朝にパソコンを開いた時、手帳を開いた時、仕事を始める直前など、すでに毎日行っている行動と組み合わせます。そこで1分だけ、自分が向かっている未来を読み、「今日一つだけ未来へ近づくなら何をする?」と問いを置きます。
ポイントは、夢について考える時間を新たに大量に増やすことではなく、日常の判断が始まる前に未来を一度思い出すことです。朝に予定を全部決めてから夢を見るのではなく、予定を決める前に夢を見る。そうすると「今日はこれを優先したい」という選択が変わる可能性があります。
夜には30秒だけ、「今日、未来へ近づいた一歩は何だった?」と記録します。できなかった日も、「何に時間を使った?」「何が止めた?」を残せば研究材料になります。夢を思い出す→一つ選ぶ→夜に一つ記録するという小さなルーティンから始めてみてください。
- Q5. 今日から夢を行動につなげるなら、最初に何をすればいいですか?
-
まず、今書いている夢や目標を一つだけ見てください。そして「これが叶った未来で、私はどんな人になっている?」と問い、その答えを一つ書きます。たとえば「自分の経験を堂々と発信できる人」「好きな場所で仕事をする人」「家族との時間も仕事も楽しむ人」などです。次に「その人を今日1%だけ先取りするとしたら何をする?」と考えます。
大きな行動にしないことがポイントです。「発信で有名になる」ではなく、今日の気づきを一投稿する。「海外で働く」ではなく、行きたい国で仕事をしている人を一人調べる。「講師になる」ではなく、今知っていることを一人に説明する。このくらいまで小さくします。
そして、やった後に「やる前はどう感じた?」「実際どうだった?」「またやりたい?」「次は何を変える?」を残してください。夢を考える時間と、行動する時間を分断しないこと。今日一つ試して、その経験から明日の夢と行動を更新する。その小さな循環が、夢を「いつか」から「今日使うもの」へ変える最初の一歩になります。
この記事の監修|吉野加容子


吉野加容子
YELL’s大学 学長。学術博士。脳科学・学習行動の専門家。
YELL’s大学では、知識や診断結果を知って終わるのではなく、自分で問いを持ち、考え、決め、動き、その経験を記録しながら次の考動へつなげることを大切にしています。
人材育成においても、全員を同じ正解や同じリーダー像へ当てはめることだけをゴールにはしません。
一人ひとりが持っている違いを見ながら、どんな場面で力を発揮しているのか、どこで考動が止まっているのか、どんな役割や問い、挑戦が次の成長につながるのかを研究しながら、人が育つ場をつくっています。
また、本人ができるようになるだけではなく、経験を言葉と記録へ変え、次の人へ渡し、リーダーが次のリーダーを育てられる状態へつなげることもYELL’s大学が大切にするテーマです。
この記事でも、夢を一度決めた完成形として扱うだけではなく、未来を思い出して今日の考動を決め、実践した経験を記録し、その発見を使って次の選択や未来設計を更新していくという視点から解説しています。
監修:吉野加容子(学術博士/脳科学・学習行動の専門家/YELL’s大学学長)
まとめ|夢を「いつか」から、今日使うものへ変える
夢を描くことは、スタートです。
そこから、
夢を思い出す。
今日一つ選ぶ。
やってみる。
記録する。
発見する。
未来を更新する。
この循環が始まることで、夢は少しずつ日常へ入ってきます。
「夢が叶ったら、こんな私になる」
だけではなく、
「その私を、今日1%だけやってみる」
夢は未来だけに置かなくていい。
今日の選択から、
少しずつ未来を始めることができます。
夢へ進む「自分なりの一歩」を見つけたい方へ
「夢はあるのに動けない」「何から始めればいいかわからない」という時は、行動量を増やす前に、自分がどんな時に動き、どこで止まるのかを研究してみませんか?
HEROコード診断では、自分のアクセルとブレーキを見える化し、未来へ進むための次の考動を見つける入口として診断を活用します。
































